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コンセイエ日記

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2009 ボージョレー・ヌーヴォ情報

シルバーウィーク前から、コンビニに「ボジョレー・ヌーヴォ」の旗がはためいてましたね。
もうそろそろですね、今年はどんなヌーヴォがオススメですか?と、気の早いお客様から
お声がかかって、大慌てで予約パンフレット作りに取りかかっています。

今年の解禁日は、11月19日(木)。
とりあえず、SOPEXAから送られてきた、今年のヌーヴォ情報を・・・。

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並外れて見事なボージョレーの2009年:数量は少ないが、完璧な品質
2009 : un millesime d’exception dans le Beaujolais
Peu de volumes mais une qualite irreprochable
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ボージョレーでは2週間ほど前に収穫が始まり、
すでに2009年ヴィンテージの最初の姿が現れ始めている。
リヨンからマコンまでの間の12のクリュのAOCのアロマや味わいについて
品質的な評価を行なうためには、まだ数週間が必要だが、今の段階から、
新しいヴィンテージの並外れた可能性を評価することができる。

まずは外観である。
プレス機から出てきたばかりの果汁は、すでに濃い見事な色合いを見せている。
ボージョレーワイン委員会テクニカル・ディレクター兼ぶどう・ワイン研究所の
ジャン・リュック・ベルジェールによると、素晴らしい外観を与えるための条件が
揃っていたという。完璧な衛生状態、果皮が厚い小さな果実、少ない収穫量、
早い収穫、昼夜の気温差などである。

「2005年を除けば、このように美しい色合いであったのは1976年まで
さかのぼらなければなりません」という。
「2009年のボージョレー・ヌーヴォーは、濃い赤い色、ブルーベリー、
あるいはそれ以上の色合いとなるでしょう」。

発酵が始まったカーヴでは、最初の果汁が、小さな赤い果実が主体の、
とても複雑なアロマを放っている。ボージョレーの品種であるガメイに
典型的な、キイチゴやカシスのニュアンスは約束されており、豊かで
心地よい多彩なアロマを見せてくれるであろう。

味わいの面でも、とても品質が良い。
上質のタンニンはきちんと存在し(2005年と同レベル)、ワインに程よい
ストラクチュアと程よい長さの余韻を与えている。
余韻はとてもバランスが良い。肉付きがしっかりとしていて、力強い。
それでいて果実味と、他に類のない爽やかさを維持し、豊かである。
色合い、果実味、力強さ、まれにしか達成することのできない完璧なバランスは
高品質のヴィンテージを生み出すべきものである。

収穫は8月27日に始まり、9月一杯にわたる予定である。
天候条件がとてもよかったので、ぶどう樹の衛生状態は健全で、規則的に成熟が
すすんだ。生産者はこのため、穏やかに収穫の開始を待つことができた。
最も晩熟の区画では、9月25日頃に収穫が終わる見込みである。

数量的には、2009年の収穫量は、すべての区画でやや少なめである。
現在のところ、例年の収穫量が100万hlに対し、今年は80万hl前後と予想されている。
好天候も加わり、この少ない収穫量は高品質の証となっている。
関係者は「歴史的なヴィンテージのための条件が揃っている」と述べている。

週を追うごとに2009年の姿が明らかになっていくが、2009年は、見事な品質で
名声のある「9」のつくヴィンテージの先例に倣うものとなろう。
この新しいヴィンテージが、ボージョレーの偉大な年の一つとなることは疑いようもない。

(ボージョレーワイン委員会、9/7付プレスリリース)
by winekai | 2009-09-26 10:11 | ワイン情報